
はたらくみなさまへ
TO WORKERS

労働組合とともに
企業の成長・発展に向けた仕組みづくり へ
企業経営者の皆さまの中には労働組合といえば要求ばかりするやっかいな団体・組織と思っている方もいらっしゃいますが、本質は違います。
私たちのつくる労働組合は、会社のことを共に考えるパートナーとなるべく取り組みます。 特に職場環境や社員(組合員)の意思疎通といった課題にも、会社とは違う目線で取り組んでいきます。
課題は7つあります!
課題1
人材不足をなんとかしたい
「人材確保」につながる、働きがいのある職場をつくる

「人手不足」が深刻な問題となっている今、優秀な人材の採用、または流出防止のために大事なのは、「魅力ある企業」をつくることです。人材を確保するためには、企業単体ではなく業界全体の体質を改善していく必要もあるでしょう。
そこで欠かせないのが、労使間の協力です。労使が一体となって労働条件・労働環境の改善に努めれば、従業員にとって働きやすく、さらに働きがいを感じられる職場づくりが実現できます。それが、従業員も満足し、これから社会に出る学生たちも、“ここで働きたい‘'と思える魅力ある企業・産業へとつながるのです。
課題2
経営環境が厳しい
労使が一丸となり、企業の成長と発展に貢献

経営環境が厳しいときこそ、企業が経営施策を円滑に進め、企業を取り巻く情勢や経営実態などについて、従業員と情報を共有し、労使一丸となった協力体制をつくることが最も重要です。そのことが企業の成長と発展に寄与します。
課題3
情報共有がうまくいかない
企業経営者と従業員の橋渡し役を果たす

企業が成長し、発展するためのポイントは3つ、従業員の「働きがい」「話し合い」「チームワーク」です。話し合いを通じてチームワーク(職場の結束)を強化し、仕事に対する誇りや喜びなど、従業員の働きがいを引き出す。そして、労使が共に難しい経営課題に取り組み、解決していく。これが、企業が成功する秘訣です。
重要なのは、多くの従業員が企業内の話し合いに参加すること。これは、言いかえれば、‘‘企業経営者の皆さまと従業員が、互いに意志の疎通を大事にする”健全な労使関係が企業内にある”ということです。この企業経営者の皆さまと従業員の橋渡し役が、労働組合です。
課題4
労使紛争や不祥事が心配
企業とは異なる視点で職場の問題を発見し、改善する

労使紛争を未然に防ぐには、働きやすい職場づくりが一番。しかし、企業経営者の皆さまがどんなに努力しても解決できない労務問題も多いはずです。そんなとき、労働組合と一緒になって従業員の声を聞けば、鬼に金棒! 従業員が働きやすい職場づくりは、企業業績の向上につながります。
また、今はわずかな不祥事が企業の存続すら脅かす時代です。労働組合は、会社の不利益につながりそうな職場の問題を企業とは異なる視点から見つけ出し、改善を求め、労使協議によって企業とともに解決に向け動きます。つまり企業と労働組合が果たす役割は同じです。
課題5
過激な労働団体に困っている
会社組織の疲弊を招くような無理難題を阻止する

企業内に労組をつくることは、労働運動の普遍的な取り組みです。しかしながら、反連合系の労働組合も組織拡大に取り組んでいます。私たちが運営支援する労働組合があれば、過激な労働団体からの無理難題の押し付けで、会社組織の疲弊を招くような動きを未然に防ぐ事ができます。企業防衛という観点からも民主的な労働組合は不可欠です。
課題6
経営者の考えが伝わらない
経営者と従業員の両者の立場で考え、方向性を見出す

会社で問題が起こったとき、大事なのは労使で話し合って解決策を見いだすことです。その際、従業員の意見や気持ちをできるだけ正しく受け止めましょう。肝心なのは、自社のおかれている状況や考えをはっきり従業員に説明し、いざとなれば、ダメなものはダメと言える毅然たる経営者の姿勢です。つまらないことから相互不信を招い ては元も子もありません。
課題7
従業員のモチベーションが上がらない
職場が結束することで、従業員のやる気をアップさせる

労働組合が活動することにより、職場の結束が強化され、仕事に対する誇りや喜びなどが従業員の働きがいを引き出します。そして労使が共に難しい経営課題に取り組み解決していくことで、会社の業績が向上し従業員のやる気が更にアップします。
企業にとってこんな良いこと!
労使がめざす方向性は同じ
「労働組合は自分たちの利益だけを追求する」「赤旗を振られ、会社の評判が下がる」「会社がつぶされる」「従業員がいうことを聞かなくなる」。企業経営者の皆さまの中には、労働組合に対してこうしたイメージを持っている方もおられるかと思います。
企業経営者の皆さまと労働組合とでは、労務問題解決へのアプローチが異なるかもしれません。しかし、方法は違っていてもめざすべき方向は同じはずです。企業業績のアップ、産業界の発展に共に取り組み、中小・地場産業の発展など地域の活性化のために協力し合うーこれこそ、連合がつくりあげる労使関係の基本です。
労働組合があれば、福利厚生の力強いサポートに

自社に労働組合ができれば、従業員の福利・厚生も充実します。連合は、勤労者が共に助け合う「こくみん共済 coop(全労済)」や「労働金庫(ろうきん)」と連携しているので、スケールメリットを生かした共済事業や、勤労者にお得な貯蓄などのサービスが提供できます。全労済やろうきんは営利を目的としていませんので、ご利用の際も安心!従業員にとっては暮らしの安心、企業経営者の皆さまにとっては従業員の定着というメリットがあります。
経営者の声
連合愛知地方アドバイザーから労働組合を作りませんかの言葉で始まりました。労働組合を作ることでプラスはあってもマイナスは絶対ないと言われて確かにそうだ!と決心し、従業員に社長である私が労働組合を作ってほしいと発信してきました。当社はギフト(贈答品)を取り扱っている10人の商社で、労働組合を作ったことで連合愛知への訪問がスムースになり、訪問しても歓迎していただけます。また、労働組合のある会社をご紹介いただき数社の新規開拓ができました。小さな会社です が当社にも委員長・書記長がいて定期大会も執り行っています。労使懇談会で組合と会社の意見交換もしています。会社は人がいるから成り立っているわけで、その人たちが会社のために意見を言い会社の発展に結びつけることができていると自負しています。
M社(贈答品販売)
当社が労働組合を結成した時は、雰囲気も悪く労使関係が上手くいかず少し不安を感じていました。連合愛知の地方アドバイザーに指導を頂き、組合に経営方針を事業計画書で説明して、労使間のコミュニケーションをとりながら進めていきました。結果、労使協定が実を結び、事業の業績アップが見込めるようになりました。
H社(自動車販売)

労働組合員の声

今まで誰に相談したらいいのかわからなかったことも労働組合執行部が話を聞いてくれるので不安も解消され働きやすくなりました。組合で解決できないことも連合の方たちが相談にのってくれ、とても心強いです。不安がなくなる事で仕事へのモチベーションに繋がっているので労働組合があって本当に良かったです。
N社(自動車部品運輸)
組合がないときは、会社に何も言えず、会社全体を良くしなければならないことは分かっているけど、個人ではそれが出来ませんでした。さらに、会社に不平不満があっても主張できない者は、退職するしか道がありませんでした。組合が出来てからは、組合として会社と対等な立場で、違法および不当なことを会社に容易に指摘することができるようになり、従業員の待遇面でも組合がなかった時より、公正になりました。 また、個人で会社に何かしら疑問を 持っている事が、組合員みんなで共有できるようになりました。
H社(自動車部品製造)