復興へ!愛の手を!

平成23年3月11日、三陸沖を震源とする大地震が発生しました。マグニチュード9.0という国内観測史上最大規模の巨大地震であり、三陸沖沿岸地域での大津波による被害が重なり、大規模な災害となりました。連合愛知は、思いもよらぬ災害で人命を奪われた犠牲者に、心からの哀悼の意を表します。そして、この大地震・津波で被災されたすべての被災者に心からのお見舞いを申し上げます。多くの家屋や住居が失われ、ライフラインの断絶ともあわせて避難所での生活を余儀なくされている被災者への支援を急がなければなりません。加えて、多くの行方不明者について一刻も早い救援活動が行われることを期待しています。こうした状況をふまえ、連合愛知は、被災者救援と復旧に組織の全力をあげて取り組んでいきます。そこで今回「東北地方太平洋沖地震救援カンパ」を開始いたしました。県下11の地域協議会では、駅頭などで呼びかけを行っていますので、ご協力をお願いします。また、カンパ金は指定の口座に直接振り込んでいただいても構いません。皆様からの寄付金は、被災者の皆様の生活復興のために使われます。皆様のご協力をお願いいたします。



勤労者・生活者の視点に立って

 連合愛知に派遣されて、はや半年が経ちました。私にとって、労働組合の専従役員になって9年目となっています。 最初の4年は、ある労働組合の役員として、組合活動のいろはから学びました。ガンバローコールの構え方から声の出し方まで運動場で徹底的に覚えました。(実際は、覚えさせられましたが)また「労働組合の原点は職場である」との教えからいきなり無防備の状態で職場訪問を行い、ズタズタになって帰ってきた日々もありました。そういった活動を通じながら「労働組合役員として何が大切なのか?」を自問自答し、そのなかで私が最も大切にしたことは、職場の組合員と直接会い、話すことです。最初は職場オルグとして、職場の組合員の皆さんと話をするわけですが、知識も経験もなく、話を聞くことで精一杯でありましたが、次第に質問に対して、回答ができるようになったり、会社側に私の意見を伝えることができるようになったり、その改善が図られるとそれはそれでやりがいにつながっていきました。

その次の4年は企業グループの労働組合の連合会本部役員として、組合活動に携わりました。愛知県以外にも多くの組合が加盟しており、年間100日近く全国各地に行っては、各組合の三役会議や執行委員会に参加し、夜遅くまで議論してきたことは、私のその後の糧になりました。
いま現在は、冒頭にも書きましたが、昨年より連合愛知に派遣され日々活動を行っています。ここでの仕事は、これまで8年間の労働組合での活動とは違った側面での活動が多いというのが率直な印象でした。たとえば、連合愛知では、月1回必ず街宣活動を行っていますが、最初の街宣活動の時には、金山駅の北口で司会をすることとなり、あまり意味がわからずしゃべっていました。さらに、次の街宣活動では、街宣車の上に乗って、連合愛知の取り組みなどについてしゃべっていました。ほんの半年前には、こんなことをするとは思ってもいませんでしたが、これまで経験がない世界をいま日々体験しております。

また、愛知県の行政の方と懇談する機会や国会議員・県会議員の皆さんとお話しする機会が格段に増えましたが、連合愛知に加盟している組合員のために活動を行っていくことは、もちろんのこと愛知県下に集う勤労者・生活者の視点に立った活動についても、これまで経験してきた「現地・現物」を基本に地道に一歩ずつでもいいので前進していく気持ちで頑張っていきますので、よろしくお願いします。



自然の大切さ

自然を大切に

 先日、公共放送局の「プロジェクトⅩ」という番組で、襟裳岬の森林保全に関する長年の取り組みについてのドキュメンタリー番組の再放送を見た。この中で出てくるのが、演歌でヒットした森進一が歌った「襟裳岬」の「襟裳の春は~ 何もない春です」というフレーズである。この番組は、このフレーズを打破すべく立ち向かった方々の取り組みを紹介したものである。私はこのドキュメンタリーを見るまでは、この歌詞の「何もない春」という馬鹿にしたものであるかどうかもわからなかったが、番組を見るにつれて、襟裳で暮らす人が替え唄で「世界一の春です」と歌った思いが伝わり、自然を復活する大変さが伝わってきた。

番組の内容は以下のようである。襟裳岬という地域は、もともと「えぞまつ・からまつ?」の茂る森があり、風をしのぎ、海には日高昆布が豊富に採れた土地であった。しかし、この土地は、人が暮らしていくために冬の燃料として、森林の木々を根っこに至るまでのすべてを人間が切り、なくしてしまったことから、土が海に流れ、赤い海となり昆布漁もできないものになってしまった。その後、土地を再生するべく、住民が立ち上がり、学識経験者及び営林局と連携し、「草も生えない、年中強風が吹く土地」である中、何十年もかけて力を合わせて森林を再生してきた、という内容である。

ここで思ったことは、人間は豊かに生活する上で、自然を簡単に破壊するが、その自然を元に戻すことは非常に大変なことであるということである。だからこそ、自然の大切さを将来に伝える立場にある私たちは、今起きている環境問題を認識し、世界規模で取り組むことは国境を超え、国内では政党の枠組みを超え、国民各自においても、できることから何でも取り組むこと。そして、私たちは、それぞれ与えられた環境の中で自然の大切さを考え、協力し合い、もう一歩踏み出した取り組みをしていくことが必要ではないだろうか。



働く仲間の意思結集を!

立春も過ぎ、日々春の訪れを感じる陽気になってきました。そんな中、愛知県では一足早い「春一番」が嵐のように吹き荒れました。 私たち連合愛知では、2011年の春の取り組みとして「すべての働く者にとって公正・公平、そして安心、信頼社会の実現をめざし、給与・ボーナスなどを含めた諸条件で1%を目安に適正な配分を要求し、労働条件の復元・格差の是正」を目指して活動を展開していいます。

日本経済は、国内需要不足と欧米の経済停滞、円高の影響の中で、先行きへの不透明感が強まっています。デフレは継続、給料は上がらず、現金給与総額は、近年のピーク時から5%以上も減少しています。非正規労働者は増大し、格差は拡大、年収200万円以下の家庭は1000万を超え、生活保護を受けた世帯数も過去最高の140万世帯にものぼり、今春の新卒採用も過去最悪にあることが懸念されています。

現在のデフレは、賃金低下により市場の商品価格が低価格競争を引き起こす新しいかたちのものであり、にもかかわらず会社を経営する人たちは、この本質を理解せず、人件費抑制の姿勢を崩そうとしていません。このまま賃金が低下しつづければ、日本経済は低成長とデフレの悪循環から抜け出すことができなくなります。企業の利益配分を内部留保と配当等にまわし、労務費削減をしつつ競争力をあげていく経営のあり方を、何としても跳ね返さなければなりません。

この春の闘いは、今後の日本経済、社会を考えた上で大変重要なものになると私たちは考えています。税収を増やすには、景気の底上げが一番のカンフル剤になると思いませんか!職場・地域から声を挙げ、未組織、パート労働者を含むすべての働く仲間たちに闘いの輪が広がることを期待しています。ともに頑張りましょう。



自分でできる取り組みを

 1月16日は、名古屋で3年ぶりに9センチメートルの積雪を記録するような寒波に加え、「日本経済の不透明感」による景気の寒さをまだまだ感じる新年のスタートですが、「タイガーマスク現象」という心温まる話題もあり、元気で明るい年になるようにしたいものです。 さて、連合愛知2011~2012年度活動方針の中の一つに、“悪化する雇用・労働環境の改善と「ディーセントワーク」の実現”があります。この「ディーセントワーク」(日本語では「働きがいのある人間らしい仕事」という訳が正式に使用されています)は、ILO(国際労働機関)の1999年総会で活動目標として提案されました。直接的な労働条件としては労働時間(1日あたり1週あたり)、賃金、休日の日数、労働の内容などが人間の尊厳と健康を損なうものでなく、人間らしい生活を持続的に営めることが求められます。さらに、そのことを保障する労働条件として、結社の自由・団体交渉権・失業保険・十分な雇用・雇用差別の廃止・最低賃金などが確保されている(つまり、労働者保護が十分である)ことが求められます。後者の労働条件は前者の直接的な労働条件を改善・維持するために必要な条件であります。この両方の労働条件が確保された場合に、「ディーセントワーク」が実現されたと言えるでしょう。

しかし、現実は多くの会社が収益悪化や政府の対策が遅れたりしたことなどを理由にし、上記の労働条件が確保されず、弱い立場の労働者が、ワークライフバランスを崩したり、失業や大幅賃金カットで生活困難になったり、極端には自殺に陥ったりしていることも現状ではないでしょうか。「ディーセントワーク」の実現は、労働組合だけでなく政府・経営者と一体となって取り組むことが重要であります。そのために、労使で真摯に話し合いが行われること、そして政策協定を結んでいる議員が、政府や地方自治体で法案を通し、実行されることが必要となります。 そしてわたくしたち勤労者は、「春季生活闘争」など労使交渉の場へ建設的意見を職場から発言することや、「政治活動」で国会や地方議会において代弁者となる議員を応援するなど、自分自身でできる取り組みをみんなですすめていきましょう。



謹賀新年

飛躍の年に

 新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、良い年を迎えられたことと心よりお喜び申し上げます。
さて、昨年一年は、一昨年のリーマンショックの煽りを受けながら、立ち直るために努力を重ねた年でもありました。アジア圏の景気を受けながら、少しずつ国内景気は回復傾向も見られますが、まだまだ課題の多き状況です。企業収益も大手企業を中心に、回復傾向も見受けられますが、中小企業の回復傾向は未だ見られず、厳しい状況が続いています。

こうした経済状況が新卒者の就職環境をなお一層厳しいものとしています。先日、経営者団体の皆さんとの意見交換の中で、経営者団体としても心痛の思いと経済の先行き不透明感が厳しいだけに、新規採用を抑えざるをえない点や中小企業の中には、優秀な人材が来てもらえない悩みを抱えています。中小であっても海外との関係は無視できず、積極的に海外に人材を投入しなければならない。しかし、最近日本の若者は、海外まで足を延ばして働くことを拒む人が多いと嘆いていました。日本の産業構造も大きく変化しつつあります。働き方も併せて変わっていきます。わたくしたちはその動きや変化についていけてないのでしょうか?

今年の干支はウサギです。有名な「ウサギとカメ」「いなばの白ウサギ」の童話では悪者的役割ですが、本来足が速く(スピード感があり)跳躍力があり(ばねを持ち)耳が大きい(情報力がある)動物だと思います。わたくしたちも先行きの不透明感はありますが、ウサギの利点に見習い、飛躍する年にしたいものです。皆様方のご活躍をご祈念いたします。ともに頑張りましょう。



COP16が終わり・・・

働く者、生活者の立場から環境に対する取り組みを

 今年1年の世相を表す漢字に「暑」が選ばれ、京都の清水寺で発表された。確かに今年は暑かったが1年の世相を表す漢字となると何かピンと来ないのは私だけだろうか。森清範貫主は、「経済・政治で理想になかなか到達しないジレンマが心を暑くしたのではないか。」とお話されている。

さて、猛暑の原因としては、地球温暖化などの自然環境の変化が指摘されている。 11月末からメキシコのカンクンにて、国連気候変動枠組み条約第16回締結国会議(COP16)が開催され、新しい枠組みは先送りされ閉会された。 日本政府は、米中が参加しない京都議定書の延長に強く反対し、世界の排出量の8割以上を占める国が参加するコペンハーゲン合意に基づいた新たな枠組みの必要性を訴えていた。このことに私は大いに賛同したい。 京都議定書の延長を求めている新興国の言い分もあるだろう。戦後日本も焼け跡から追いつくため、「ものづくり」に持ち前の日本人の勤勉さと技術力で大きな成功を収めた。しかし、その裏側には環境問題も存在したことは事実である。この環境問題を解決するために環境対策に大きな力を注ぎ込んだ。そして、今も企業における環境への取り組みは世界のトップランナーである。 日本の主張が世界に認められるためにも、世界に冠たる環境対策などもって途上国への支援や、外交筋でこれからも是非日本の主張を理解してもらう努力を引き続き政府に求めたい。

環境問題は、対応方法を間違えると雇用や経済に大きな影響を及ぼす。ブログを閲覧した組合員の皆さんも、自らができることから環境に対する取り組みをお願いしたい。連合も働く者、生活者の立場から環境に対する取り組みや政策提言に引き続き取り組んでいきたい。



まじめに働く者の政治の実現に向けて

「労働組合=選挙」。組合員の多くが労働組合のイメージをそのように感じているでしょう。でも、政治活動と選挙運動はイコールではありません。政治活動の大きな柱の一つに選挙運動があるのも事実ですが、勤労者・生活者の立場に立って政策を立案し、国会をはじめとする各級議会を通じて実現を図ること、審議会などに代表者を派遣し、行政に意見の反映を図ることなど「政策・制度実現活動」も重要な政治活動の一つです。

連合が政治活動に取り組む理由。それは、組合員とその家族の暮らしを改善し、幸せを拡大するためです。労働組合は、賃金や労働条件の維持向上、職場改善などの取り組みを行っておりますが、私たちの暮らしは職場での労働条件の維持向上に取り組むだけではよくなりません。 税制、雇用、社会保障、環境、安全・・・。こうした問題は国や地域社会の政治・経済の状況によって大きな影響を受けており、わたくしたちが自らの生活を改善し、幸せを追求しようと考えるなら、企業・会社の外に出て積極的に政治や経済に関わっていくことが必要です。政治活動はその代表的なものであり、連合は組合員の生活改善、幸せの拡大に取り組んでおります。 労働組合としての“社会的責任を果たす”こと。このことも連合が政治活動に関わる理由の一つです。民主主義社会では、個人も組織・団体も社会に対して一定の役割と責任を果たすことが求められることは当然であり、政治活動は連合が自らの社会的責任を果たす活動の一つです。労働組合に結集する組合員の視点から見ると、組合員一人ひとりは、組合員であると同時に国民であり地方自治体・地域社会の一員です。組織の一員として市民の一人として、社会的責任を果たすためにも“政治”に関心をもつことは大切です。

今、日本の経済は緩やかな回復基調にあったものの、ここにきて急激な円高、株安により景気は足踏み状態となっております。 このような情勢の中、愛知県の雇用情勢は完全失業率が4%台後半と高止まりし、有効求人倍率は0.6倍台と低水準で推移するなど、わたくしたち労働者を取り巻く環境は依然厳しい状況が続いております。 そこで、連合愛知は、来年春に予定される『愛知県知事選挙・統一地方選挙』について、労働組合の役割である「雇用の安定と生活の安心・安定」を実現していくため、「中小企業対策」、「デフレ脱却・消費回復」、「地域における雇用の創出」など、連合愛知の重点政策を県政に反映すること、地方政治の活性化と分権型社会の構築すること、そして地域政策の早期実現を推し進めていく、いずれも極めて重要な意義をもつ選挙と位置付けております。 「まじめに働く者の政治」の実現に向け、愛知県知事選挙・統一地方選挙に勝利すべく、連合愛知推薦候補者全員の必勝を期し、共に行動しましょう!



シーズン到来!!

「健康的」に運動を

 本年は9月に入っても猛暑が続き、秋はいつ来るのかと思っていたら、すでに秋を越して冬が到来しているようです。 涼しくなってくるとテレビ中継が盛んになるのが、ゴルフと駅伝です。また、この後、寒さが厳しくなってくると日曜日のお昼に中継されるのが、マラソンです。このマラソン、かなりのブームとなっており、3月に行われる「東京マラソン」は抽選となっていますが、本年は10倍を超す人気となりました。また、名古屋市においても3月に行われる「名古屋国際女子マラソン」が再来年からリニューアルされ、一般参加のマラソンも併設されることとなりました。このマラソンブームは、2000年頃から始まったようですが、マスコミの報道を見る限り、しばらくはブームが続きそうです。 しかし昨今、普段からあまりトレーニングをしていない参加者を中心に怪我や事故が相次いでおり、最悪は死亡する事故も出てきています。「健康的」であることを目指した結果、「健康敵」となることがないよう、特に日本人は何事も真面目なため、記録を追い求めすぎて体を壊すことがないよう、自重が必要だと感じます。



一人ひとりの価値観を認める社会に

昨今の少子化に伴って、共働き世帯が増加傾向にあります。女性の管理職や電車の運転士が増えてくるなど、女性が各方面で活躍する場面が数多く見られるようになってきました。男性にはない女性の感覚で物事を見ることで、より多くの人のニーズに応えられるようになってきたことは、喜ばしいことです。 一昔前は、女性は家庭、男性が外で働くということが固定概念として定着していました。わたくしの子どもの頃も、母親が家事をし、父親は家事をほとんどしない環境で育ってきました。子どもながらに、なぜ家事はすべて母親がしているのだろう?父親が手伝いをすれば早く終わるのになぁと疑問に思ったことをよく覚えています。 育児に積極的な男性「イクメン」という言葉も生まれた現在、男性も女性も関係なくすべての人が生きがいをもって生活できる社会を築いていくことが大切だと思います。仕事に生きがいを見出す人、子育てに生きがいを見出す人、家を守ることに生きがいを見出す人、一人ひとりの価値観を認めていかなければなりません。女性や子どもなど、誰かが犠牲になるような社会であってはなりませんし、そのための社会のシステムを我々大人が声を発して、構築していかなければと感じています。





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