すべての働く人への波及を目指す2015春季生活闘争
【2015.04.01】
桜の花が咲き、新しいランドセルを背負った小学生が元気で学校に通う姿を見ると、新しい生活がスタートしたと実感しています。
さて、「底上げ・底支え」「格差是正」「デフレ社会からの脱却」「経済の好循環」を目指し、「安定的・継続的に月例賃金の引き上げに拘る」2015春季生活闘争も、3月18日の先行組合の解決を受け、中小労組に波及させるための本格的な取り組みが行われています。
新年度からの労働条件を春季生活闘争において労使で確認していくことを考えれば、早期に解決し安心・安定な生活を確保し、気持ちも新たにし仕事に邁進したいものです。
先行組合の交渉結果は、それぞれにおける労働組合の力強い交渉と、経営の判断により昨年の引き上げ額を上回る結果になりました。
先行組合の取り組みや経営の判断に対して敬意を表します。
私が社会人になったのは、今から40年前であります。
その当時、またそれ以前の春季生活闘争(当時は「春闘」・「賃闘」として取り組んでいました。)の要求は、オイルショックや経済成長期でありインフレ社会が続き、国民が生活できる賃金の確保を意識した要求額であり、大幅な賃金引上げを獲得した取り組みでありました。
春季生活闘争の取り組みは、それぞれの時代背景や当時の労働組合リーダーのリーダーシップなどにより歩んできました。
私が組合役員になった時は、私たちの運動基本の一つでもある「生産性向上運動」に取り組み、労働組合としては「個別賃金方式」による賃上げの必要性を訴え、経営側は「生産性基準原理」による賃金決定をすべきであるとの主張が繰り返されました。(今でも「生産性基準原理」を主張していますが…)
今、私たちが取り組むことは、「デフレ社会からの脱却」「日本経済を好循環」のために、内需の6割を占める個人消費に刺激を与えるために、月例賃金の引き上げが重要な取り組みになります。
そして、この取り組み結果をパート・アルバイト等、すべての働く人への波及をさせていかなければなりません。
私は、連合愛知に加盟する組織の力強い交渉を期待するともに、これから審議される法定最低賃金などの取り組みを強化していくことが重要と考えています。
皆さんとともに「働くことを軸とする安心社会」を目指し、引き続き取り組んでいくことを、社会における新年度がスタートする時に認識を共有したいと思います。