ケアン村へ行って
【2013.12.10】
12月初旬に、新たな国際連帯の取り組みについて検討するために、ミャンマーの首都ヤンゴンに行ってきました。
ミャンマーは、2011年3月に軍政から民政へ移管し、民主化が進展しています。このような中、ITUC(国際労働組合総連合)が、ミャンマーにおける労働組合の結成、健全な労使関係および労働条件の向上等を支援するために2012年12月にITUCミャンマー事務所を開設しました。
ヤンゴンでは、ミャンマー事務所の中嶋所長(連合参与)にお会いし、「現在、500近くの労働組合が登録されており、今後も増えていくことが予想されている。
課題としては、ミャンマーの全労働者の7割以上を占める農業労働者の組織化と、労働条件・生活レベルの向上に向けた支援体制があげられる。
現在は、ケアン村での農業プロジェクト(農業労組の組織化と組織率向上・教育環境向上に向けた取り組み)に力を入れている。」との話を伺いました。
今回は、実際にケアン村を視察させていただきました。
ケアン村は、ヤンゴンから車で2時間半かかり、道中の大半はデコボコの道でした。
ケアン村では、組合の組織化を図る一つの手段として、組合が中心となって小学校を建設したり、教育設備を整えたりすることで、現地住民に労働組合の社会的意義を実感してもらいながら、地域での組合の存在感を高め組織化を図っているそうです。
日本でいう小学校と中学校が一緒になった学校(約500名)とその分校(約40名)を訪問しました。
教育設備面では、教室が足りない、筆記具が足りない・・また、衛生面では、水道が引かれていないので、ため池の水を煮沸して飲用している、電気がないため室内がうす暗い・・など未整備の部分が多々ありました。
教育環境の状況にも驚きましたが、子どもたちの何かを学ぼうとする目の輝きには正直一番驚かされました。現地の先生方に聞いても、子どもたちは学ぶことが大好きでとても意欲的に勉強しているとのことでした。
今後の連合愛知の国際連帯の取り組みについては、今回の視察を踏まえ、私たちにできる活動をしっかりと検討していきたいと思います。
子どもたちの目の輝きを失わせないためにも。