小さな政府

 「小さな政府」という言葉があります。「小さな政府」論は、アダム・スミス以来の自由主義の上に立った論であり、この考えがクローズアップされたのは最近ではいわゆる「小泉・竹中路線」時代です。格差拡大などの負の問題を発生させた(と言われ)後、いったんその考えは影を潜めたかに見えますが、みんなの党が一定の議席を確保するなどその考えを支持する方も少なくはないでしょう。そして今、大阪から大きなムーブメントを起こそうとしている政治集団もその政策の中で「小さな政府」を目指すことを表明しています。
「小さな政府」「大きな(?)政府」のどちらかがいいのか、簡単に答えは出せません。ただ、どちらを目指すのかは国民の生活や国のあり方に大きな影響を与えます。今は形だけの2大政党ですが、本来の根本政策・理念を対立軸とする2大政党になる時にはこの選択は重大な対立軸となりえるものです。であるがゆえに「小さな政府」の「小さな」が何を示すのかは明確にされなければなりません。いろんな視点があります。公務員の数、規制の度合い、社会保障費・・・。実はこう考えると、全ての点で「小さい」ことを是とすることにはなかなか無理があり、一致もしないでしょう。しかしながら、それでもやはり大きな路線・方向性を政治が国民に示す場合、有効な指標であると言えるのではないでしょうか。




ページの先頭へ戻る