東日本大震災の復興・再生と国民目線の政治に
【2011.12.13】
この時期になると、今年はどんな年であったか振り返る方も多いと思います。 私も今年(2011年)の幕開けは何があったか考えてみました。
2011年の日本の幕開けは、「タイガーマスク運動」でありました。この現象は、このコラムを読まれる方も十分ご存知のとおり、前年のクリスマスから始まった児童養護施設への匿名で寄付を行う運動であり、その運動が全国各地に広まったものでありました。日本人は慈善的な取り組みを行いたいと思ってはいるものの、個人名を出したがらない性格から、匿名であればという意識が連鎖的に運動に広がったと評価され、また、少年時代のアニメの主人公の取り組みが共感したものとも考えられました。ある著名人は、「“景気が良くならないならば、自分たちで明るい社会にしてみせる。”という意識のもと、大衆が相互扶助に向かい、社会不安が善意の行動へと駆り立てていると思う。」と評し、皇太子徳仁親王は、51歳の誕生日に「チリ鉱山の救出活動など、これらの出来事は、人と人とのつながりが大事であり、お互いを思いやることが大切であると改めて感じました。」とコメントされました。
私たちは、3.11東日本大震災で助け合い・支え合いの活動に取り組み、日本人の絆を改めて確認できました。被災地は、これから厳冬の中での復興・再生に向かっています。今一度日本人の絆を大切にしたいと思います。 第179回臨時国会が終了しました。本格的な災害復興策を盛り込んだ補正予算や復興庁設置法案、復興特区法案などは可決されましたが、他の重要法案が審議継続となり先送りされたことは誠に残念であります。 今は、政局論争をする時ではありません。疑いたくはありませんが、既に解散総選挙に頭を巡らしている議員がいたら、正しく国民は政治から離れていきます。今すべきことは、政治を志した人であるならば、与野党議員が次の通常国会の場で国民の目線に立った真摯な論議をするために、閉会中でありますがその準備をし、日本の諸課題の解決に向けて確実な国会運営を行うことではないでしょうか。
2012年の干支は「辰」です。アニメのドラゴンボールではないが、7つのドラゴンボールを集めて「神龍(シャンロン)」に、3つのお願いをしたいと思います。 一つは東日本の復興・再生に、一つは国民目線の政治に、一つは「内緒です。」