成長を阻む「なんでも反対」の風潮について
【2011.11.28】
あと1カ月で2011年も終わりますが、今年は3月11日の東日本大震災、その後の大型台風等災害続きの年であり、世界ではユーロ危機やいくつかの国での内乱等、来年以降も日本のみならず世界全体でも波乱が予測されます。
既にこの数年中国・インド等の発展と比較をすれば、日本は経済成長が望めない状況であることは明らかです。本来は成熟期を迎えるべき状況であるべきにも関わらず、残念ながら停滞期の状態が続いています。また、社会保障等日本の国策が未だ成長期の制度のままでいることは、これまでの政治が如何に何もしてこなかったかを感じます。
停滞期の日本にとって、成長期を引きずったこれまでのやり方では、起死回生は望めないことは言うまでもなく、発想の転換、また、リスクを伴う決断がなければ次は衰退のみであることは他国も含め歴史を見れば明らかです。
しかし、物事を変えるということに対して日本人は臆病になっているようです。国策も含め新しいことが提案される度に、マスコミをはじめ、「反対」の声が大勢を占めることは残念だと思います。物事をはじめるにあたって「議論」は必要です。議論もせずに反対のみを唱えることは、消極的な態度としか言えません。これまでのやり方でうまくいっていないからこそ新しい提案が出ているということを、「反対」の当事者は謙虚に考え、「代案」を示すべきだとこの間の日本の風潮から強く感じる昨今です。