物の安さに不安?
【2009.11.17】
皆さんもご承知のように、最近の日本経済は昨年末から厳しい環境に置かれています。私たち勤労者も同様に「雇用」「労働条件」など、さまざまな面において大変厳しい状況が続いており、9月末の完全失業率は5.3%となっています。前月に比べ0.2ポイント低下しましたが92万人増加しているのが現状です。
一方で、物を買う消費者の立場で世の中の状況を見てみると、物価が2%下がったとの情報も伝わってきます。「物が安く買える=お財布にやさしい」ことは喜ばしいことでしょうが・・・何か不安になります。企業側の努力で物(商品)の価格を安くすることは、私たち勤労者(消費者)にとってみれば、喜ばしいことですね?
しかし、今の現状は次のようになっているのではないでしょうか。『景気が悪いことにより物が売れない!』→『売れないから価格を安くする。』→『利益が出ないから賃金を下げる。』→『安い労働力に置き換える』・・・このように、ますますデフレスパイラルに落ち込む道筋へ向っている気がします。日本経済からすれば、他国の経済に引き上げてもらうのを待つだけではいけないことはだれもがわかってはいることでしょう。だからこそ、自らが、社会・経済など大きな枠組みにおける仕組みも含めて考えたり、発想の転換をしたりすることが必要ではないかなど・・・、ふと考え込んでしまう今日この頃です。企業、勤労者、生活者それぞれが幸せを感じる社会を実現するために!