自然災害の対応について
【2019.10.21】
台風19号が日本列島に大きな傷痕を残しました。
被災地では、水道や電気などのライフラインや交通インフラが途絶する中、懸命の救助、捜索活動が続く中、大勢の住民が避難しており、避難所生活は長期に及ぶことが予想されます。近年、激甚化する気象災害にどう備えるかも、問われています。
鉄道各社は早々に計画運休を決め、レジャー施設やコンビニなども休業を発表し、多くの人が先月の台風15号の経験を活かして備えをしました。それでも、多くの死者・行方不明者を出してしまいました。
車での移動中に犠牲になる人も目立ちました。災害時にはどこまで車を利用してもよいのかなど、どんな危険性があるのかを検討する必要があります。
風も強かったですが、それ以上に多くの雨をもたらした台風となりました。大雨特別警報は過去最多の十三都県に発令され、河川の氾濫や堤防の決壊が相次ぎ、被害を大きくしました。
この地域では大きな被害はなかったようですが、19年前に発生した東海豪雨(2000年9月11日)の記憶を思い起しました。
豪雨被害が深刻化する背景には、過疎化による担い手不足で荒廃が進む森林の保水力低下も指摘されています。政府には、温暖化対策にもつながる森林の健全化にも今後より一層力を入れていくよう求めていく必要があります。