少子化の問題が叫ばれるようになって随分たちますが、問題意識の高まりに比例してかどうかはさておき、日本の合計特殊出生率は、2005年の1.26から、2006年=1.32、2007年=1.34と2年連続で上昇しています。厚労省は、上昇の理由として「団塊ジュニア世代を中心とした30代後半の“駆け込み出産”が要因のひとつ」とみているとの新聞報道がなされています。確かに、団塊ジュニアの中で早い世代にあたる私のまわりでも、30歳後半の友人女性数名が最近初産を経験していますし、友人男性宅でも遅ればせながら、おめでたい話が増えている気がする今日この頃です。かくいう私も一年前にようやく父親になったばかりで、私が生まれたときの父の年齢と比較すると、ちょうど10年遅れて子どもを授かったことになります。たまたまかもしれませんが、結婚した年齢も父と比較すると10年遅く、晩婚になった分、子の誕生も遅れたことになります。晩婚化が進んだ団塊ジュニア世代の子どもがこれから多少は増えていくのでしょうが、それでも団塊ジュニアが生まれた1970年代前半の出生率2.0に近いレベルまで回復するとは到底思えません。政府には口だけの少子化対策でなく、実効ある取り組みをお願いしたいと思います。


しかし、本当に育児が大変なことを経験してはじめて実感しました。もちろん大変である以上の喜びや感動があるわけですが、主たる担い手(=妻)の苦労たるや、担当する入浴すら週の半分も手伝えない役立たずのサポーターとしては頭が下がる思いです。その一方で、先輩パパ・ママの皆さんもそうだと思いますが、大変な育児だからこそ、企業や健保の制度はもちろん、各自治体の育児支援制度などについて、ありがたいと思う反面、課題意識ももつようになりました。こうした課題の克服には、皆さんが感じておられることを、しっかりと制度の担い手に伝えていくことが不可欠です。私自身、率先して取り組んでいきますが、是非とも皆さんのご意見を連合や所属の労働組合にお寄せいただきたいと思います。そして、いただいたご意見も参考に、今後の日本という国のあり方を大きく左右するであろう少子化の克服に向けた取り組みに、積極的に参画していきたいと思います。




ページの先頭へ戻る