イクボスのススメ

6月の男女平等月間に合わせて、NPO法人ファザーリング・ジャパンの安藤代表にお越しいただき、「女性活躍時代におけるイクボスのすすめ」と題し講演をしていただきました。

ファザーリング・ジャパンの理念は「Fathering=父親であることを楽しもう!」です。
今若い世代の男性たちは、子どもが生まれ父親になったら、仕事も育児も両立しながら楽しんで生きたいと思う人が増えています。
しかし日本の職場や社会の意識は、なかなか、その思いについて行っていないのが現状です。
長時間労働が原因の1つで、「ワーク・ライフ・バランス」に苦しんでいるのは、子育て世代の父親たちかもしれません。

少子化先進国のカナダでは国が「父親支援」を推進しています。
男性の出産・育児休暇は当然で、家族との時間を確保するのに早退しても、上司や同僚にも不誠実だとは思われません。
それは、「家庭で役割を担っている男性社員ほど、労働者としての生産性も高い。」という共通認識があるからです。

日本でも育児に積極的な男性、いわゆるイクメンが増え社会のムードも変化してきています。
保育園の送り迎えをパパが・・・
学校の事業参観にパパが・・・
公園にパパと・・・
そんなイクメン見かけますよね?
そんなイクメンは職場の上司がイクボスなのでしょう。

イクボスとは、自らが仕事と生活を楽しみ、また職場で共に働く部下・スタッフのワーク・ライフ・バランスを考え、会社の生産性の向上や利益拡大につなげることができる上司の事を言います。
固定化した価値観・仕事のやり方や男女の役割意識が、男性の育児休暇の取得、女性の活躍促進、長時間労働の是正の妨げとなっているのではないでしょうか?
男女問わず全ての労働者の「育児・介護、その他の私生活」などの生活事情全般への理解を示すイクボスの存在が大切となります。

イクボスが増えれば社会は変わる!
男女がともに働きやすく暮らしやすい社会をめざしましょう!



愛知県下においては11の連合愛知地域協議会で、安全で安心して暮らせるまちづくりをめざし、組合員・家族・地域の皆さんからの声を、地域づくりや行政への政策実現の取り組みに活かすための運動『ライフUP21』を3年毎に行っています。
今回のアンケートは、私たちが安心して暮らすため、超少子・高齢化社会の中、子育てや介護・医療などを充実していくことが重要であることから、「子育て支援・介護・医療制度等」の福祉・社会保障政策をテーマとしました。
地域協議会、政策推進議員の皆さんに協力を得ながら、14,796名の多くの皆様からアンケートの回答を頂きました。この結果は、今後の政策要望書への反映など、政策実現に向けた活動に生かしていきます。
今回は、アンケートの結果の一部を紹介します。

【子育ての内、待機児童の状況について】
アンケート回答者のうち、8,338名の方がお答えいただきました。


お子様は希望の保育所へ入所できますか? 



①はい ②いいえ ③希望しなかった


希望の保育所へ入所できなかった方々が715名(8.5%)でした。
また「名古屋」「尾張」「三河」の地域別に見ると、名古屋地区において、他の地域に比べ希望の保育所へ入所することが厳しいことが分かりました。

希望の保育所へ入所できなかったご家庭では、育児休業の延長などの対応をせざるを得なかったことが伺えます。
待機児童は減ってはきているというものの、今回のアンケートだけでも715名のお子さんが待機児童となっているため、「隠れ待機児童」も含めた早期解消、保育所の充実ならびに地域間格差の解消に向けての対応が必要であることが分かりました。
その他項目、詳細については、連合愛知HP内に掲載しています。

『連合愛知ライフUP21アンケート「安全で安心して暮らせるまちづくり」』

からご覧ください。
今後も連合愛知は、政策実現に向けて、様々の取り組みを進めていきます。是非とも、みなさんの声を聞かせて下さい。とともに安心して暮らせる地域づくりを目指していきましょう。





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