6回目のブログ!!

連合愛知に派遣され、3年6ヵ月が経ち、私にとっては、6回目のブログ掲載となりました。
これまでのブログでは、これまでの経験やこれからの抱負などを綴ってきましたが、今回のブログでは、ちょっと難しい話を綴ってみたいと思います。
テーマは、ずばり“これからの私たちの将来はどうなっていくのか?”について私の個人的な見解に基づき、お話していきたいと思っています。

現在、いわゆるアベノミクスの「3本の矢」(大胆な金融政策、機動的な財政出動、民間投資を喚起する成長戦略政策)によって日本復活につなげようしています。
私自身は、現政府が行おうとしている政策について、間違っているとは思いませんが、必ずしも正しいとも思っていません。
とくに3本目の矢「成長戦略」については、いつの政権も成長戦略を描きたがるのですが、現在の日本が置かれている状況化は、まぎれもなく成熟した社会にあり、いま日本社会に求められているのは、成熟した社会を今後どのようなビジョンで日本を導いていこうとしているのかを指し示すことだと思っています。

今回のテーマは、「これからの私たちの将来はどうなっていくのか?」でしたので、そのテーマに話を戻しますと、あえて4本目の矢として「社会保障改革」をアベノミクスの施策に追加すべきと考えます。
やはり今後過度な経済成長が見込めない中、将来にわたり安心して働き・暮らしていくためにも社会保障の改革は、必要不可欠な取り組みです。
将来が不安な中で多くの人が働き・暮らしていることこそ日本にとっての最大のマイナス要因だと思います。

連合として、『「働くことを軸とする安心社会」を築こう』を掲げて活動を行っています。
将来に不安の中で人が働き・暮らしていくことがないよう、だれもが働くことができるための政策提言や社会保障制度の見直しの政策的な提言も行っています。

次回のブログでは、具体的な連合の掲げている政策について言及していきたいと思っています。
今後とも「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けて、連合愛知に加盟している組合員のために活動を行っていくことはもちろんのこと、愛知県下に集う勤労者・生活者の視点に立った活動について、地道に一歩ずつでもいいので前進していく気持ちで頑張っていきます。
それではまた次回のブログで。



3.11東日本大震災、戦後最悪の災害となり発生から3年が経過しました。
震災発生時の私は、春闘のヤマ場に向け会社側と交渉の真っ最中で、身体がおかしくなったのかと錯覚するような違和感を覚えています。

警察庁の発表によると、3月10日現在の死者は15,884人、行方不明者2,633人。
今なお267,000人を超える方が避難生活を強いられています。
また、避難生活を苦にした自殺など「震災関連死」は、3,000人にも達しようとしています。

まちの復興は進まず、被災者の心は癒えず、深い悲しみの中にいます。
しかし、被災地では一人ひとりが自らを奮い起こし、復興に向け、一歩一歩確実に前進しようと懸命に歩み続けています。

日本世論調査会が3月1・2日の両日で行った全国面接世論調査では、被災地の復興が「進んでいない」「どちらかといえば進んでいない」と答えた人があわせて77%に上がることの報告がされました。
また、復興への国の取り組みについて、「大いに評価する」「ある程度評価する」と答えた人が45%、その反面否定的な人は52%と、二つに大きく分かれる結果となりました。

この結果を受け、「今、必要なこと」。
それは、私たちがこの災害を風化させることなく、被災地の声に耳を傾け、寄り添うこと。
復興のさらなる前進には、日本全体が「ひとつ」になることの大切さを改めて痛感したところです。



「再開」と「再会」

東日本大震災からまもなく3年になります。
昨年、3度も仙台市を訪れる機会がありました。
一度目は夏にプライベートで仙台市に住む先輩を訪ね、震災時の話を聞きました。ご家族は全員無事でしたが、実家が流され思い出がすべて無くなってしまったことが心残りだと話してくれました。

二度目は、連合本部青年活動委員会として連合宮城の青年委員のみなさんと10月のユースフォーラムでの視察ルートを確認するため仙台市・名取市・岩沼市を回りました。海岸近くはいまだ、住宅があったであろう区画が雑草に覆われながらも残されているだけで、住民が戻ってこられるような状態ではありませんでしたが、ところどころに黄色いハンカチがはためいており、「必ず帰ってきます」というメッセージを見た時にはこみ上げてくるものがありました。
その後訪れた、野菜や魚、肉、雑貨などのプレハブ仮設のお店が並ぶ「閖上(ゆりあげ)さいかい市場」は、「再開」「再会」の意味が込められ、そこで働くみなさんは初めて訪れる私たちを温かく明るく迎えてくれ、未来へ向かって前に進み、生きている強さを感じました。

三度目は、2カ月後のユースフォーラム当日、全国から75名の青年組合員を迎え、3台のバスで2ルートに分かれ、被災地の視察案内を行うものでした。
閖上(ゆりあげ)小学校の隣接したプレハブの建物の中では、被災前後のパネル展示やDVDを上映し当時の様子を地元ボランティアのみなさんに語っていただいたり、バスの中では連合宮城青年委員から、普段テレビでなどでは伝えられないような現在の状況について報告してもらいました。
また、参加者とともに「閖上さいかい市場」を再び訪れ、まさに「再会」を果たしたメンチカツ屋のおばちゃんから「おかえり」と言われたことはとても心に残っています。
翌日には、参加者から「被災地で感じたこと」「今後私たちにできること」についてグループ発表をするなど、今後職場に戻ってからも東日本大震災について伝え、考えていただくことのできる機会となったと思います。

やはり3年たっても復興はまだまだ進んでいません。
今後この時期だけにマスコミが取り上げ、意識するという感覚、「風化」してしまうことが心配です。
連合は、この3年間には「つながろう!絆・連合」として、全国の地方連合会で復興支援の活動を継続して行なってきました。
今年もボランティア活動などを継続、特に今年は「こども応援プロジェクト」と題し、地方ブロック連合会と連携して活動を行います。
東海ブロックでは連合静岡が幹事となり、夏に東北から被災地の子どもたちを招いていろいろな体験をしていただき、秋には静岡の子どもたちが被災地へ訪問する予定です。

連合愛知としても、連合本部と連携し風化させない取り組み、防災・減災を考え、実行していきたいと思っています。
私もまた東北を訪れる機会を設け、仮設などから立ち直っての「再開」、現地のみなさんとの「再会」を楽しみにしたいと思います。





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