混迷する日本?

 今、私たち日本を取り巻く状況は、課題多きものがあります。
連合が取り組んでいる「働くことを軸とする安心社会」も雇用問題を軸にしながら取り組んでいる課題の一つです。雇用を考える上で重要なのは「働く勤労感と職業」をどう結びつけるかということになります。どうしても大手企業で安定した職に就きたいと答える人が多数になります。しかし、やりがいのある仕事か自分の適性に合うのかなど選択の仕方はいろいろあります。最も大切なことは、中小企業も含めて幅広く情報を集めることです。実際、大手企業でもリストラは起きています。何が安定かは決め付けられません。また、企業活動を支える経済成長無くして勤労者の雇用安定もままなりません。競争が競争をうむような新自由主義経済では、デフレ経済も脱却が難しいと思います。
次に外交問題が表面化しています。連合は、平和行動として広島・長崎の原水禁と沖縄の日米地位協定の改善や北方四島の返還活動に取り組んできました。最近は竹島、尖閣諸島などの領土問題が表面化し、隣国の中国・韓国との関係が悪化しています。以前からの懸案事項ではあったと思いますが、ここにきて最大の緊急課題となりました。お互いの主張を繰り返すことも必要だとは思います。経済がグローバル化している今日、日本経済に波及することが多大なだけに、悩める課題になりつつあります。
中国に進出している日本企業は、尖閣諸島を主張するデモが多発し、店舗が襲撃され、多大な被害を被りました。現在は日本商品不買運動が起こりつつあります。このことは日本経済の生産稼働減少が起こり、結果として雇用問題にまで影響すると考えられます。世界市場を生かすためにも外交手腕が求められています。
民主党が政権を担った以降、これまでもぐっていた課題がいくつも表面化しました。表面化したことにより、国民は事実を知ることが出来たと思います。しかし、解決策まで行き着きません。国民の不満に繋がっています。政権がねじれ状態により、不安定なことも大きな要因です。
しかし、労働組合の観点から言えば、多くの労働政策の前進がありました。労働派遣法改正、未就職者支援法、高齢者雇用安定法改正、年金制度改善など、私たち勤労者や生活者の為の法制度成立と改正が多岐に亘って進んだことを忘れてはなりません。国政選挙も近々に実施されると思いますが、誰のための政治を行う政党を求めるのか、一人一人がしっかり考えることを提起したいと思います。



 季節に応じて企業や学校の制服を変える衣替えが10月に行われています。私が最初に、衣替えの季節に気づくのは朝の通勤時のJR乗務員さんの制服であります。今、制服着用の企業が減り、それぞれの職場で衣替えの季節を感じることが少ないのではないでしょうか。さらに、衣替えを機に男性のスーツ姿や女性の素晴らしい感性の秋のファッション姿を見かけていましたが、今年も10月に入り30度を超す暑さ、またクールビズ期間の延長によりその姿も疎らであります。
衣替えは強制的ではありませんが、温暖な南西諸島の衣替えの時季は、5月・11月です。地球温暖化等から、今後は衣替えの時季は変わるのでしょうか。
しかし、秋も気配は感じていますし、この季節を迎えると秋の深まりを感じ「○○の秋」を満喫したいと思っています。

さて、私が連合愛知のブログを担当する時は、なぜか政治に大きな動きがあります。
今回も、解散総選挙の噂が飛び回る中、民主党・自民党の代表選が行われました。さらに野田内閣の第3次内閣改造が行われ、これからの政治を担う布陣が決定しました。
振り返って見れば、第2次内閣改造が6月でした。まさか衣替えの季節に改造を行っているわけではないでしょうが、抱える政治課題は、予算や議員定数の是正、そして外交問題や社会保障と税の一体化、エネルギー政策など多くの重要課題が山積しています。
政府として民主党として、衣替えだけに終わらず取り組む課題をきちんと対応し、国民が真に「安心と希望がもてる日本」を感じる社会にむけて努力をして欲しいと思っています。また、野党はいろいろな政治課題を政争の具にして欲しくないです。
そんな強い思いをもっています。国民と政治の間に「秋風」が吹かないように…。

連合愛知も今月29日に第24回定時大会を開催します。向こう2年間の活動方針を決定いただき新執行部として取り組んで行きます。引き続き構成組織の積極的な参画をお願いします。「すべての働く者が、働くことを軸とする安心社会」の実現にむけて、歩みを止めることなく取り組んで行きます。
ともに頑張りましょう。





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