6月の誕生花「薔薇」が我が家の庭にも咲き、私たち家族の目を楽しませています。家内と「今年は多く花がついたね。」「花が咲かない季節にどれだけ手入れをするかで、花の咲く季節が楽しめるね。」との会話で、ふと気づきました。草木は当然のこと生きています。薔薇は綺麗な花を咲かせるために土の中にしっかり根をはり、その季節を迎えるために万全を期しています。当然、育てている人間はそのための手助けをきちんとすることで、薔薇は私たちの期待に応えてくれます。

我が家でも要介護者の祖母がいます。私もそれまでは介護についてあまり関心がありませんでした。介護老人保健施設と特別養護老人ホームの区別もつかないままでした。
日本の介護観は、「両親の面倒は子どもなどがみるもの」であったと思います。しかし、少子高齢化や核家族の進行や、医療の進歩により寿命が延びたことにより、今、介護に伴う問題が生じています。面倒を見る家族が少ないことから家族の負担の増大や、「老老介護」やその苦労に耐え切れずに悲しい事態に進展してしまうこともあります。

日本社会は、この介護などを始めとする社会保障制度をきちんと築いていかなければ、将来大変なことになります。今、税と社会保障の一体改革について、国会で論議されています。その結論はまだわかりませんが、消費税のみの論議になっていることには、疑問を呈さなければなりません。しかし、将来の社会保障制度を構築するためにも、その財源を何らかの形で確保しなければ、安心して生活ができる社会システムが生まれないと思います。

要介護者を抱えた家族の状況や、介護される側の気苦労などを考えると、やはり社会全体で面倒を見るといった価値観を広めていくことが大切と考えます。そのために、今の私たちが将来に禍根を残さないために、何を考え対応していくかが大切と考えます。

薔薇が綺麗な花をつけ、人の心を幸せにするために、日ごろから育てる人が一生懸命に面倒を見ているように…。




政治の混乱?

 現在、世界的にどの国でも政治的混乱が起きているように思えてなりません。こう思うのは私だけでしょうか?
ギリシャで起きている問題も、どの国も抱えている共通した問題のように思います。一部の国を除き、多くの国が債務問題を抱えています。少子高齢化、社会保障、子育てなど国により喫緊の課題の違いはあれど、財政の問題解決に頭を抱えていることに違いはありません。ギリシャなどは政権政党ができず、再選挙がおこなわれました。ある意味、国の進むべき方向について国民の審判を政治家が求めたことになります。結果は「財政緊縮型」で経済成長を求めるものでした。世界の中で他の国と助け合いながら国の運営を考えたことと思います。しかし、緊縮、緊縮となれば国民の生活も苦しくなります。ただ一方で都合の良いことばかり並べても実現のないものは大きなつけを後世に残すだけです。
経済成長戦略もさまざまなことが言われてきました。ある意味、それぞれ正しいとは思います。日本の現実と未来を考えたとき、今国会で議論されている「税と社会保障の一体化」の課題について、私たち日本人は自らの国の将来と後世の人々に過大な借金を残さないためにも、どう判断するのかを求められています。当然無駄の排除などやるべきことをやるのは当たり前のこととしての決断が必要です。一人一人考えてみましょう!



安心社会の実現を!

 4月17日総務省は、2011年11月1日時点の人口推計を発表しました。総人口は1億2,779万9千人(1年間で25万9千人減)、2050年推計9,708人、2100年推計4,771万人。これは、明治時代後半と同水準と言われています。
6月5日厚生労働省は、2011年の一人の女性が一生に子どもを出産する出生率を1.39人と発表しました。過去最低は2005年の1.26人。その後は上昇傾向にあったが頭打ちとなり少子化に歯止めがかからない状態になっています。また、第1子出産時の母親の平均年齢は30.1歳と初めて30歳を超え、一層晩産化が進んだこととなります。
さらに、6月5日内閣府が公表した「子育て支援策に関する調査結果」では、子育ての不安要因として、①経済的負担の増加71.7%、②仕事と生活・育児の両立47.1%、③不安定な雇用・就業関係43.7%となっています。
この調査結果は、「少子高齢化・人口の減少、非正規労働者の増大、貧困・格差の拡大」など、日本社会が直面する大きな課題のひとつです。
これに加え、震災からの再生・復興やエネルギーの問題など、国民に安心を与えるためには政治が停滞することは許されません。この国難ともいえる危機的状況から脱却し、国民の将来不安を払しょくし、将来安心できる社会を実現するため、私たちは政治家に託すしかありません。
国民不在の政治、将来を見据え政策合意できない政治から脱却し、決められる政治へ!私たちが推薦する議員の一層の奮起に期待したいと思います。





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