書を捨てよ、町へ出よう
【2011.05.30】
大震災後の経済状況が厳しい中、飲食業界では「横町」が注目を集めているようです。昔の横町のイメージと違い客層は「おやじ」から「若者」が中心になっており、一流シェフが出店している横町もあるということがテレビ番組でとりあげられていました。「横町」に人が集まる理由として、「安くておいしい」ことと「人とのふれあいがある」ことがあるようです。この数年新しい飲食店を見ると、「個室」を売りにする「プライベート」志向が増えているように思いましたが、片や「人とのふれあい」を求めてもいるようです。この数年のトレンドでも「個」の志向が強くなりがちな傾向がありましたが、国や地域が活性化するためにも「外に出ること」「人とのふれあい」が必要だと思います。
かつて寺山修司氏が「書を捨てよ、町へ出よう」を76年に出版し当時のアングラ演劇ブームとともに流行語となりましたが、今なら「パソコンを捨てよ、町へ出よう」となるのでしょうか?携帯メールが普及しだした時に、一時期は隣の同僚にも言葉ではなくメールでやりとりをするということが話題になり、若年者を中心にコミュニケーションが薄くなりつつありました。しかし、この震災をきっかけに「横の繋がり」を求める声が出つつあります。今後地域でもよりコミュニケーションが深まる活動が活発になればと感じる昨今です。
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