コミュニケーションを大切に

 大震災後の経済状況が厳しい中、飲食業界では「横町」が注目を集めているようです。昔の横町のイメージと違い客層は「おやじ」から「若者」が中心になっており、一流シェフが出店している横町もあるということがテレビ番組でとりあげられていました。「横町」に人が集まる理由として、「安くておいしい」ことと「人とのふれあいがある」ことがあるようです。この数年新しい飲食店を見ると、「個室」を売りにする「プライベート」志向が増えているように思いましたが、片や「人とのふれあい」を求めてもいるようです。この数年のトレンドでも「個」の志向が強くなりがちな傾向がありましたが、国や地域が活性化するためにも「外に出ること」「人とのふれあい」が必要だと思います。
かつて寺山修司氏が「書を捨てよ、町へ出よう」を76年に出版し当時のアングラ演劇ブームとともに流行語となりましたが、今なら「パソコンを捨てよ、町へ出よう」となるのでしょうか?携帯メールが普及しだした時に、一時期は隣の同僚にも言葉ではなくメールでやりとりをするということが話題になり、若年者を中心にコミュニケーションが薄くなりつつありました。しかし、この震災をきっかけに「横の繋がり」を求める声が出つつあります。今後地域でもよりコミュニケーションが深まる活動が活発になればと感じる昨今です。



キャップでこんなアートも作れます

先日ペットボトルキャップ回収業社を見学する機会がありました。そこで、ペットボトルをペレットという小さなプラスティックに加工する工程を見ました。ペレットにすることで、椅子の芯材、オフィスの床下に敷くOAフロアマット、買い物かごなどに再利用するそうです。 ごみとして捨てていたキャップがリサイクルによって生まれ変わることは、ごみ問題、また地球温暖化問題の観点からいえば大変意義あることです。
しかし、これだけではなく、そこではキャップを800個集めるごとに20円を「JCV(世界の子どもにワクチンを日本委員会)」に寄付をし、ポリオワクチンを世界中の子どもたちに届けていました。 地球環境にもやさしい、さらに貧しい国の子どもたちを救うことのできるこのエコキャップでありますが、回収率はわずか7%。ペットボトル本体の回収率は77.9%と高いですが、キャップの方の認知度は低いのが現状であります。
今、手にしているペットボトルのキャップ。ごみにしてしまうのと資源にしてさらに子どもの命を救う手助けとするのとでは大きな差が出ます。行政も、このキャップ運動を広く宣伝したり、コンビニなどでキャップ回収箱を確実に設置したりすることで、この運動を広めていっていただきたいと思います。また、連合愛知においても、このエコキャップ運動をさらに前進していきたいと考えています。なお、キャップ回収の際には、キャップに張ってあるシールを取っていただくと大変ありがたいそうです。加工の際には手作業でシールをはがす作業をしているそうなので、ぜひご協力をお願いします。





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