働く仲間の意思結集を!

立春も過ぎ、日々春の訪れを感じる陽気になってきました。そんな中、愛知県では一足早い「春一番」が嵐のように吹き荒れました。 私たち連合愛知では、2011年の春の取り組みとして「すべての働く者にとって公正・公平、そして安心、信頼社会の実現をめざし、給与・ボーナスなどを含めた諸条件で1%を目安に適正な配分を要求し、労働条件の復元・格差の是正」を目指して活動を展開していいます。

日本経済は、国内需要不足と欧米の経済停滞、円高の影響の中で、先行きへの不透明感が強まっています。デフレは継続、給料は上がらず、現金給与総額は、近年のピーク時から5%以上も減少しています。非正規労働者は増大し、格差は拡大、年収200万円以下の家庭は1000万を超え、生活保護を受けた世帯数も過去最高の140万世帯にものぼり、今春の新卒採用も過去最悪にあることが懸念されています。

現在のデフレは、賃金低下により市場の商品価格が低価格競争を引き起こす新しいかたちのものであり、にもかかわらず会社を経営する人たちは、この本質を理解せず、人件費抑制の姿勢を崩そうとしていません。このまま賃金が低下しつづければ、日本経済は低成長とデフレの悪循環から抜け出すことができなくなります。企業の利益配分を内部留保と配当等にまわし、労務費削減をしつつ競争力をあげていく経営のあり方を、何としても跳ね返さなければなりません。

この春の闘いは、今後の日本経済、社会を考えた上で大変重要なものになると私たちは考えています。税収を増やすには、景気の底上げが一番のカンフル剤になると思いませんか!職場・地域から声を挙げ、未組織、パート労働者を含むすべての働く仲間たちに闘いの輪が広がることを期待しています。ともに頑張りましょう。





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