まだまだ寒い日が続いているが、すでに大寒も過ぎ各地で梅が開花しはじめている。季節は、少しずつ冬から春へと移りつつある。しかし、景気の動向に目を向けてみると、「景気は上向き傾向にある」と言われてはいるものの、それは一部の業種にすぎず、全体的には冷え切っている状況に変わりないものと思われる。このような状況の中、連合愛知が解決すべき第一の課題は、何と言っても雇用問題である。この問題が少しでも改善できるよう、最大限取り組みを強化することが必要である。


わたしたち連合愛知は、昨年末以降、新卒者の「就職氷河期」問題に取り組んでいる。2009年秋ごろ、愛知県における今春高校卒業予定者の就職内定率は約75%であり、2,300人もの学生のみなさんが就職の内定を得られない状況にあった。しかし、各方面の努力と協力のおかげで、年末には就職内定率約86.3%までこぎつけることができた。ところが、ここにきて、またショッキングな情報が入ってきた。年末の愛知県における今春大学・短大卒業予定者の就職内定率が約63.8%(対前年比マイナス13.1ポイント)との事である。就職内定率が過去最低となり、学生の多くが卒業後に思うように就職ができなかった7年前の「就職氷河期」を繰り返してはならない。


これからも毎月のように、会社合同説明会や就職面接会が開催される予定である。最終的には、3月4日に約120社が参加し、就職面接会を開いてもらうことになっている。連合愛知としてもこの問題に粘り強く取り組んでいきたい。4月の桜の咲くころ、学生のみなさんが期待に胸弾ませ、入社式の席についていることを望んでやまない。





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