愛知県における2007年の労働組合の組織率(愛知県産業労働部調査)は、21.4%と前年を0.4%下回りました。“組織率調査”において数値の低下が続いていること自体は変わっていませんが、過去の傾向と比べてみて、ここ数年異なってきているのは、「連合愛知の組合員数そのものは減少していない」ということです。これは、パートタイマーや派遣社員などの非正規労働者が全国で1,700万人を超え、労働者全体の3分の1を占めるようになったことに影響しています。つまり、愛知県では、経済の好調さを反映して非正規労働者が増加したため、数字の上で組織率が低下する結果になっているのです。


 私たち労働組合にとって、働く仲間全体の利益や福祉を幅広く維持・向上させていくためには、働く者を代表する労働組合であることが必要です。「パートタイム労働法」や「最低賃金法」などの労働者に深く関係する法律の改正、不公平税制や年金・医療制度といったさまざまな問題に関する政策の転換等を求めていくにしても、より多くの声を結集しなければ力を発揮することができません。現在、非正規労働者の労働条件や待遇は、決して「良い」とは言えません。パートタイマーや派遣社員といった同じ職場で働く仲間、まじめに働くすべての勤労者を労働組合に迎え入れることは、先送りすることができない喫緊の課題だといえます。





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